木 村 徹
KIMURA Toru
幼少からピアノを弾いていたが、小学校入学頃からレッスンを受ける。
楽典・ソルフェージュ・移調・即興演奏・作曲等は独学で習得。
15歳のときに作曲した4楽章制のピアノソナタgis-moll(3楽章はフーガ)がある。
また、数年前には 千葉市立高洲小学校の校歌を依頼されて作曲。
桐朋学園大学 ピアノ科 を首席で卒業。
読売新人演奏会 に出演。
1984年、第3回 新人音楽コンクール・ピアノ部門第1位。
第1回『音楽現代新人賞』のオーディションにて優秀賞。
在学中から始めた演奏活動の中心は、初めのうちはピアノ四重奏曲・五重奏曲等の室内楽と、声楽の伴奏が多くを占めていた。
大学4年時の鈴木秀美氏とのジョイントリサイタルでは、現 天皇陛下(当時 浩宮親王)の御来臨を賜った。
1997年、ルーマニアに於いて、国立トゥルグムレシュ交響楽団との『皇帝』の共演が好評を博し
1998年、同響 と ディヌ・リパッティ交響楽団 の 定期演奏会のソリストとして招聘され ショパンのピアノ協奏曲1番を共演。
1999年、トゥルグムレシュ交響楽団 の特別演奏会に招かれ ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 を演奏し、スタンディング・オヴェイション の熱狂的な成功となった。
以来、国内におけるソロの演奏活動の比重も増し現在に至る。
ソリストとして、また室内楽奏者・伴奏者として多くの演奏会で、聴衆だけではなく内外の共演者から厚い信頼を得、刺激を与えている。
放送にたびたび出演し、音楽祭からも招聘されている。
2013年2月、トゥルグムレシュ文化宮殿 において シューマンのピアノ協奏曲を共演し、スタンディングとはならなかったが大好評であった。
2017年2月2日、トゥルグムレシュ文化宮殿 においてルーマニア国立トゥルグムレシュ交響楽団に再度招聘され Beethoven Konzert Nr.3 c-moll Op.37 を共演。
三階席まで超満員(四階席はガラガラだが)の聴衆の手拍子を浴びて協奏曲ではあまり無い2曲目のアンコールを要求された。
国内では他に Brahms 1、Grieg、Tchaikovsky 1 の協奏曲も演奏している。
渡辺 信江、小柳 良子、砂長谷 裕美 の 各氏に師事。
桐朋 女子高等学校 音楽科(男女共学)入学と同時に森安 芳樹 氏に師事。
エリック・ハイドシェック氏のレッスンを数度に渡って受ける。
2枚のソロCD『木村 徹 ピアノ リサイタル』(ライヴノーツ wwcc-7420・7532)は 各誌で推薦され大変好評だが、第一集の シューマン 幻想小曲集と 第二集の シマノフスキの変奏曲は エリック・ハイドシェック氏から 特段の賞賛を受けた。
さらに第二集は 毎日新聞『今月の私の3枚』に選ばれ『レコード芸術』では準特選盤となった。
2014年10月25日には『木村 徹 ピアノ リサイタル 第三集』(ライヴノーツwwcc-7768)が発売され、『音楽現代』2015年1月号で推薦される。
また
『荒井 英治 ヴァイオリン リサイタル』(wwcc-7370)
『浅田 啓子 シューベルト 名歌曲集』(wwcc-7619)
『岡本 佳織 ソプラノ リサイタル』(Kojima LMCD 1802)
等で共演ピアノを担当している。
二期会等で長年活躍している テノール 牧川 修一 の歌曲CD『セレナーデ』(Schubert、三善晃他)でも共演し 2013年11月に発売された。
桐朋学園大学、大学院 および 桐朋 女子高等学校 音楽科(男女共学)講師。
長くオペラクラス等 声楽科の授業の伴奏とアンサンブルディプロマの講師、ピアノ副科、ピアノ科の初見クラスも兼任して担当していたが、現在はピアノ専攻実技と室内楽を中心に指導。